ほとんどの国がうさぎ小屋の広さ

2011.10.07

一般の人にとって、マンションというのは、公団の住宅に見るような、直方体の部屋が並んでいるようなものだろう。さもなければ超高層マンションである。あたりを俯瞰するように空中高くそびえたっている。マンションと言えば、こういう形だと日本人の多くはこう思っている。いや、思い込まされているのかもしれない。世界にはさまざまなスタイルのマンションがある。日本のような画一的なスタイルではない。もちろん、建築はその土地の風土にあったものでなければ住みにくいものだ。海外の建築をそのまま取り入れようとしても失敗するばかりである。日本の住宅はうさぎ小屋だという。しかし、ほとんどの国の住宅はそれほど広いものではない。どこもうさぎ小屋かせいぜい犬小屋なのだ。とくに都市のマンションを見れば、内部は広くはない。パリでもローマでも日本のそれと大差ない。広い住宅というのは実はかなり例外的な存在で、そもそも北米のような広大な土地に建つ家と日本の住宅を比較するのが無理である。しかし、ヨーロッパの都市では、その決して広いとは言えない建物か集まり、一つの大きな空間をつくりだしている。その空間がたいへん心地よい。中でも都市というほど規模が大きくない小都市や村の空間を歩くと、マンションの空間はどんなものであるべきか、どんなものになりうるかが分かってくる。

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